アメリカに住むために最初にやるべきことはなんだろう?
アメリカに住むにあたり、最初にやるべきことの一つに「ソーシャル・セキュリティ・ナンバー(SSN)」の取得があります。SSNは銀行口座の開設や不動産契約、クレジットカードの作成、納税などあらゆる場面で必要な番号です。アメリカ生活はこれを取得しなければ始まりません。この記事を読めば、SSNを取得するために必要な書類と準備、提出の流れがわかります。
SSNの取得に必要な書類・準備
SSNの取得に向けて用意する書類
- パスポート
- ビザ
- I-94
- 申請書
- 雇用証明書
パスポート・ビザ
忘れずに持っていきましょう。忘れると門前払いです!
I-94
I(アイ)-94とは、アメリカに入国する外国人の出入国記録です。不法に入国していないことを証明するために提出が求められます。
I-94はDepartment of Homeland SecurityのHPで取得できます。このページに飛び、左から二番目の、I-94と書かれた枠の下にある「GET MOSY RECENT I-94」というボタンを押します。
すると、下の画像のような必要事項の記入フォームが出てきます。氏名や生年月日を、パスポートの表記通りに記入してください。Document Numbet はパスポート番号、Country Of Citizenshipは国籍です。記入し終えたらNEXTを押してください。
次のページに進むとMost Recent I-94 Resultsが出てきます。これが直近のアメリカ入国記録となります。これを印刷し、SSN事務所に持参します。
アメリカ入国後、すぐには入国記録がI-94に反映されないこともあるみたいです!時間を置いて、再度確認してみてください。
申請書の記入
次に、SSNを取得するための申請書を記入します。SSNのHPに行き、Application for a Social Security Card をクリックします。
すると、5ページのPDFファイルが出てきます。5ページ目に記入欄があります。パソコンでPDFに直接打ち込めるようになっているので、入力して印刷しましょう。もちろん手書きでもOKです。
以下を参考に記入してください。
英語 | 和訳 | ひとこと解説 |
---|---|---|
NAME | 氏名 | Full Middle Nameがない場合はN/Aと記入 |
FULL NAME AT BIRTH IF OTHER THAN ABOVE | 出生時の上記と異なる氏名 | なければN/Aと記入 |
OTHER NAMES USED | その他の氏名 | なければN/Aと記入 |
Social Security number previously assigned to the person listed in item 1 | 申請者が以前に持っていたSSN | なければ空欄でOK |
PLACE OF BIRTH | 出生地 | 都市名と国を記入。日本の東京都生まれであれば TOKYO JAPAN |
DATE OF BIRTH | 生年月日 | 日/月/西暦 の順に記入 |
CITIZENSHIP | 市民権 | 海外赴任者はLegal Alien Allowed To Work にチェック |
ETHNICITY | 特定の民族に属しているか | Hispanic か Latinoであればチェック(任意) |
RACE | 人種 | 該当する人種にチェック(任意) |
SEX | 性別 | |
PARENT/MOTHER’S NAME AT HER BIRTH | 母親の旧姓と名前 | |
PARENT/MOTHER’S SOCIAL SECURITY NUMBER | 母親のSSN | なければ空欄でOK |
PARENT/FATHER’S NAME | 父親の氏名 | |
PARENT/FATHER’S SOCIAL SECURITY NUMBER | 父親のSSN | なければ空欄でOK |
Has the person listed in item 1 or anyone acting on his/her behalf ever filed for or received a Social Security Number card before? | 過去にSSNを取得、または申請したことがありますか? | なければNOにチェック |
TODAY’S DATA | きょうの日付 | 申請日の日付を記入 |
DAYTIME PHONE NUMBER | 日中の連絡先 | 自分の携帯か、会社の電話番号を記入 |
MAILING ADDRESS | 郵便の宛先 | SSNが送られてくる住所です。まだ住居が決まっていなければ、会社の住所など、確実に郵便を受け取れる住所を記入しましょう |
YOUR SIGNATURE | サイン | 手書きのサインが必要です |
YOUR RELATIONSHIP TO THE PERSON IN ITEM 1 | 申請者との続柄 | 本人であれば Self です。 |
特に、SSNが送られてくる MAILING ADDRESSは間違えないように記入しましょう
雇用証明書(Certificate of Employment)
会社から雇われていることを証明するレターです。必要事項は、社名のヘッダー、会社の連絡先・住所、作成日、赴任者の氏名・生年月日・役職・入社日・年収、責任者の氏名・連絡先・サインなどです。SSNの場合、年収は必要ありませんが、アパート契約の際には年収の記載が必要になることがあります。最初から年収が記載された雇用証明書があれば、日本の本社に再作成を依頼するなどの手間が省けます。
雇用証明書については、こちらのページに詳しく記載していますので、併せて参考にしてください。
SSN事務所に書類を持参する
必要書類を揃えたら、SSN事務所に書類を提出しにいきます。2022年11月時点で、予約は必要ありません。コロナで大騒ぎだったころは予約が必要でしたが、現在ではアポなしで訪問すれば手続きが可能です。
最寄りのSSN事務所は、このページで検索できます。都市名か、郵便番号(zip code)を入力すると調べることができます。マンハッタンにオフィスがある私は、下の地図にある 123 William Street, 3rd Floor, New York, NY 10038 の事務所に行きました。最寄駅は Fulton Street Station です。
事務所に入って受付を済ませ、しばらく待機していると、呼ばれますので窓口に向かいます。
必要書類を提出し、不足があれば指摘されますので加筆修正します。すると、スタッフが紙を持ってきて間違いがないかどうかを確認しろと言われます。誤りがあると面倒なので、番号を照らし合わせるなどしてよくチェックしてください。手続きが終わると、1〜3週間後に郵送でSSNカードが届きます。
余談ですが、私はコロナ禍でSSN申請をしました。当時は事務所へ行くための電話予約が必要で、しかも予約の枠が非常に限られていました。赴任直後に電話で予約をとるのはなかなかハードルが高かったです。月曜の朝イチで電話をし、繋がるのを待ち続けました。1週間分の予約しか受け付けてもらえないので、月曜朝に予約できないとまた次の月曜朝に電話をかけ直さなければなりません。私は最初の電話から3週間後にようやく予約が取れました。
コロナ時に比べると、いまは取得のハードルがだいぶ下がったように思います
まとめ
SSN取得はアメリカでは必須ですので、アメリカ赴任者にとって、最優先でクリアすべき課題の一つです。とにかく、パスポート・ビザ・I-94・申請書・雇用証明書をそろえるのがほぼ全てです。申請自体は難しくありませんので、あまり身構えなくても大丈夫です!
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